【エックスサーバー】WordPresss簡単移行ベータ版を使用したサーバー移転手順

WordPressサイトを他のレンタルサーバーからエックスサーバーへ簡単に移転できる「WordPress簡単移行ベータ版」がエックスサーバーからリリースされました。

これまでブログサイトはロリポップのスタンダードプランを使用していましたが、アクセススピードの遅さが気になっており、これを機にアクセスが速いと評判のエックスサーバーへの移転を行いました。

 

 

「WordPress簡単移行ベータ版」は、他サーバーのWordPressサイトをFTPソフトを使わずに簡単な操作のみでエックスサーバーへ移転するツールです。

やってみたら比較的簡単にサーバー移転できましたので、「WordPress簡単移行β版」によるサーバー移転の手順についてまとめてみました。

 

サーバ移転前後のアクセス速度(PageSpeed)

サーバー移転の手順を記載する前に、サーバー移転後のアクセス速度がどうなったかについて先に書きます。

PageSpeed Insightsで測定したものですが、これが驚きの結果に。

 

<サーバー移転前>

<サーバー移転後>

 

なんと、サーバー移転によって62点だったものが100点になりました。

今回のサーバー移転を機に、WordPressのテーマを「Simplicity」から後続テーマの「Cocoon」に変えたのですが、これもアクセススピードが上がった一因だと思います。

それにしても凄すぎる。

 

また、エックスサーバーへ移転後は、WordPressのレスポンスが非常に早くなりました。

画像のアップロードもスイスイで、記事作成がはかどります。

 

前置きが長くなりましたが、WordPress簡単移行ベータ版を使用したサーバー移転の手順について書いて行きます。

サーバー移転の前提条件

まず、サーバー移転の前提条件について。

WordPress簡単移行ベータ版でサーバー移転できるのは、下記条件に該当するサイトだけになります。

・WordPressサイトであること。
・WordPressのバージョンが4.0以降であること。
・PHPのバージョンが5.3以降であること。

もし、バージョンが古いようでしたら、移転前にバージョンアップしておく必要があります。

ちなみに、サーバー移転後はすべて最新バージョンに自動で更新されます。

 

また、下記のデータはWordPress簡単移行ベータ版で移転されません。

・「.htaccess」ファイル
・/wp-content 以外に設置されているデータやプラグイン設定
・WordPressの本体構造のカスタマイズデータ

WordPressの本体構造を独自にカスタマイズしている場合は、そのカスタマイズデータは移転されませんので注意が必要です。

サーバー移転手順の流れ

サーバー移転のおおまかな流れは下記のとおりです。

①エックスサーバーの契約
②ドメイン設定
③事前準備
④WordPress簡単移行ベータ版によるサーバー移転処理
⑤自分のPCから移転後サイトを確認
⑥ネームサーバーの変更

WordPress簡単移行ベータ版を使用したサーバー移転では、移転前サーバーのデータは更新されません。

よって、万が一、WordPress簡単移行ベータ版によるサーバー移転が失敗したとしても、⑤ネームサーバーの変更を行わなければ良いだけなので、基本的に移転前サーバーでのバックアップは不要です。

 

WordPress簡単移行ベータ版は、サーバー移転が失敗した場合でも何度でもやり直せますし、移転前のサイトが壊れないため途中でサーバー移転を中止することもできるという特徴があります。

それでは、WordPress簡単移行ベータ版を使用したサーバー移転の具体的な手順について書いて行きます。

サーバー移転の具体的手順

①エックスサーバーの契約

エックスサーバーの契約を行います。

⇒エックスサーバー

エックスサーバーはどのプランも10日間の無料お試し期間があるため、最初の登録時点では料金はかかりません。

10日間のお試し期間中にサーバー移転を行い、移転に成功してから料金の支払いを行えばいいのです。

エックスサーバーのプランは、X10、X20、X30の3種類ありますが、X10プランでディスクスペース(SSD)が200GB、MySQLが50個、独自ドメイン無制限ですので、個人の方であればX10プランで十分だと思います。

もし、契約後にキャバが不足するようであれば、途中で上位プランへの変更もできます。

X10プランの利用料金表は以下のとおりです。

高性能が売りのエックスサーバーですが、上表のように非常に低価格です。

私の場合、サーバー移転前はロリポップのスタンダードプラン(月額500円)+バックアップオプション(月額300円)の月額合計800円のプランでした。

これをX10の12ヵ月契約プラン(月額1000円)に変えたので、月あたり200円だけサーバーのレンタル料金が増えたのみです。

ちなみにエックスサーバーではバックアップが標準装備されており、上表の料金に含まれています。

 

どのプランも10日間の無料お試し期間がありますので安心して登録できます。

⇒エックスサーバー


②ドメイン設定

エックスサーバー側で、移行するドメインを設定を行います。

1.エックスサーバーの管理画面にログインして、「ドメイン設定」をクリックします。

 

2.「ドメイン設定の追加」タブから移行するドメイン名を入力して、「ドメイン設定の追加(確認)」をクリックします。

 

3.確認画面で「ドメイン設定の追加(確認)」をクリックします。

 

これでエックスサーバーでのドメイン設定は終了です。

③事前準備

WordPress簡単移行ベータ版でサーバー移転を開始する前に下記の対応が必要です。

・WordPressへのログイン認証(ロボット認証、Basic認証など)プラグインは無効化しておくこと。
・キャッシュ関連のプラグインは停止しておくこと。

上記の対応を行わずにWordPress簡単移行ベータ版によるサーバー移転を行うと、移転処理がエラーとなる場合があるので対応を忘れずに。

ただ、移転処理がエラーとなった場合は実施ログで確認できますので、エラー原因を取り除いた後に何度でもやり直せるため、あまり神経質になる必要はありません。

④WordPress簡単移行ベータ版によるサーバー移転処理

1.エックスサーバーの管理画面にログインして、「WordPress簡単移行β版」をクリックします。

 

2.「WordPress移行情報入力」をクリックします。

 

3.移行するWordPressサイトの情報を入力して「移行開始(確認)」をクリックします。

入力する情報は以下のとおりです。

 

4.入力内容を確認後、「移行開始(確定)」をクリックすると、移行処理が始まります。

 

5.移行処理が終了すると画面に「確認」ボタンが表示されるのでクリックします。

 

6.移行が完了したWordPressの情報が表示されます。

 

7.「移行実行ログ」のタブをクリックして、移行処理のログを確認します。

 

移行処理のログにエラーが出ている場合は、エラー原因を解消した後に最初からやり直します。

私の場合はSSL未発行というエラーが出ました。

SSL未発行というエラーは移行処理自体は正常に終了しているのですが、ネームサーバーの変更が終わっていないためエックスサーバー側でのSSLが設定できないというものです。

このエラーに関しては移行処理をやり直す必要はなく、ネームサーバー変更後にエックスサーバーの管理画面からSSLを設定すれば良いだけなので問題ありません。

ちなみに、エックスサーバーのSSL設定は管理画面からワンクリックでできるので簡単です。

 

事前に調べたところでは、よく出るエラーは下記が多いようです。

・WordPressやPHPのバージョンが移行対象外。
・セキュリティプラグインが有効化されたままであったため、WordPressのログインURLが変更されていて、WordPress簡単移行β版移行ツールが移行元WordPressにログインできない。

⑤自分のPCから移転後サイトを確認

移行処理が完了したら、自分のPCのhostsファイルを変更して、自分のPCからエックスサーバーの移転後サイトにアクセスし、正しく移転されているかを確認します。

hostsファイルを変更せずにアクセスすると、まだ、⑤ネームサーバーの変更を行っていませんので、移転前のサーバーへつながってしまいます。

hostsファイルを変更することによって、⑤ネームサーバーの変更前であっても自分のPCからのみエックスサーバーの移行後サイトにアクセスすることができます。

 

ちなみに、ネームサーバー(DNSサーバー)とはドメインのIPアドレス(住所のようなもの)を管理しているサーバーです。

例えばPCから「https://aaaa.bbb.com」へアクセスした場合、まずこのドメインのIPアドレス(住所)はどこなのかの照会がネームサーバー(DNSサーバー)に対して行われます。

「https://aaaa.bbb.com」のIPアドレスは、1www.2xxx.3yyy.4zzzですよという情報が得られることによって、やっと「https://aaaa.bbb.com」へのアクセスが行われます。

 

つまり、⑤ネームサーバーの変更を行う前は、移行ドメインのネームサーバーが移転前のままですので、そのままでは移行後サイトへ繋がりません。

これを、自分のPCのhostsファイルを変更することによって、自分のPCからのみ強制的にエックスサーバーの移行後サイトへアクセスすることができます。

 

hostsファイルを変更する方法

1.エックスサーバーの管理画面の「サーバー情報」をクリックします。

エックスサーバーのIPアドレスが表示されるのでメモします。

 

2.自分のPCのhostsファイルを管理者モードが使用できるエディターで開きます。

hostsファイルはだいたい以下の場所に格納されています。

Macの場合: /private/etc/hosts
・Windowsの場合:C:¥windows¥system32¥drivers¥etc

 

私の場合はWindows10ですが、メモ帳を管理者モードで実行することによって更新しました。

■Window10でメモ帳を管理者モードで開く手順(例)

(1)デスクトップ画面左下にある上記マークを左クリック。
(2)Windowsアクセサリを左クリック。
(3)メモ帳にカーソルをあてて右クリック。
(4)その他にカーソルをあて、「管理者として実行」を左クリック。
(5)「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」というメッセージが出るので「はい」をクリック。
(6)ファイル⇒開くでC:¥windows¥system32¥drivers¥etcを選択。
(7)メモ帳右下にある文書指定は「すべてのファイル*.*」を選択。
(8)hostsファイルをダブルクリックして開く。

 

3.hostsファイルを更新

hostsファイルを開いたら、最下行に先ほどメモしたエックスサーバーのIPアドレスと独自ドメイン名を半角で追加します。
(下図の赤枠の行を追加)

aaa.b.ccc.ddd:メモしたエックスサーバーのIPアドレス。
samplesite.com:移行したサイトのドメイン名。

IPアドレスとドメイン名の間に、半角スペースを1カラム入れます。

 

上書き保存で更新します。

 

これでhostsファイルの変更は完了です。

PCからサイトのドメイン名にアクセスすると、エックスサーバーの移行後サイトにアクセスできます。

戻すときは同手順でhostsファイルを開き、追加した行を削除すれば元に戻ります。

 

サイトが正しく移行されているか確認

PCから移行後サイトへアクセスして、移行後サイトが正しく表示されるかを確認します。

私の場合はWordPressテーマを「Simplicity」から「Cocoon」に変更したので、このタイミングで移行後サイトのテーマの入れ替えやサイトデザインなどの変更も行いました。

⑥ネームサーバーの変更

エックスサーバーへ移行したサイトの確認が終わったら、ネームサーバーの変更を行います。

1.エックスサーバーのネームサーバー名を確認します。

エックスサーバーの管理画面から「サーバー情報」をクリックすると、エックスサーバーのネームサーバー名がわかります。

2018年12月時点においては下記のネームサーバー名が表示されると思います。

これを、ドメインを管理する業者へ登録すればいいわけです。

 

私の場合はお名前ドットコムを使用していますので、例としてお名前ドットコムでのネームサーバーの変更手順を記載します。

 

2.お名前ドットコムの管理画面上の「ドメイン設定」をクリックします。

 

3.ドメイン設定メニューの「ネームサーバーの変更」をクリックします。

 

4.ネームサーバー名を設定する。

ドメインを選択するとネームサーバー情報入力画面が開きますので1.で調べたエックスサーバーのネームサーバー名を入力して更新します。

 

以上でネームサーバーの変更は終了です。

 

ネームサーバーの変更が完全に完了するには、上記の変更を行ってから6時間~48時間程度かかります。

この間は、移行前サイト、移行後サイトの両方にアクセスが分散される可能性があるため、ネームサーバー変更後少なくとも2日間は移行前サーバーを解約したり移行前サーバーのドメインを削除したりしないほうがいいと思います。

 

また、エックスサーバーでは、無料お試し期間中であっても電話やメールによるサポートが受けられます。

不明点、疑問点があれば問い合わせを行いながらサイト移転を進めることができます。

 

なお、エックスサーバーの無料お試し期間は10日間です。

この期間内に料金の支払いを済ませないと、せっかく移行したサイトにアクセスできなくなります。

サイト移転が終了したら、忘れずに支払い手続きを行いましょう。

⇒エックスサーバー


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